元保険会社社員が明かす得する自動車保険選び

テレマティクス技術とは?最新の自動車保険はどう活用出来るのか

ここ最近、テレマティクス技術を使った自動車保険が話題となっています。
今回のニュースでは、テレマティクス技術を使った新しい自動車保険が販売されたとありました。
ニュース記事はこちら

しかし、このテレマティクス技術は意外と良く知らないという方も多いのではないでしょうか。
テレマティクス技術とは何か、ニュースとなった保険、そして今後この技術の進歩で自動車保険はどうなるのか解説していきます。

テレマティクス技術ってなに?

テレマティクスとは、テレコミュニケーション(電気通信)とインフォマティクス(情報処理)からなる造語です。
簡単に説明すると、自動車などの移動体に通信システムを利用してサービスを提供することです。

分かりやすいのがGPSですね。
現在は衛星と通信システムによって位置情報の確認、目的地までの経路の案内や渋滞情報を得ることが出来ます。

テレマティクスは、このような双方向通信により、車から走行情報を送ったり、逆に情報を車に送ったりして、運転手が求めるサービスを提供出来る技術です。

ニュースとなった新しい自動車保険

今回ニュースでは、MS&ADインシュアランスグループホールディングスとJVCケンウッドが組んで、事故を自動通報したり、安全運転支援をするドライブレコーダーを開発したとのことです。
そのドライブレコーダーを活用した自動車保険が2019年の1月に傘下の三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険から販売されます。

実は、2013年6月に閣議決定された『世界最先端IT国家創造宣言』を踏まえて、事故の削減や安全運転の促進を目的にテレマティクス技術を使った保険の活用を積極的に取り組んでいく方針を政府が出しました。
それを受けて、すでに他の損害保険会社ではテレマティクス技術を使った自動車保険が販売されています。

テレマティクス技術で変わる自動車保険

テレマティクス技術を活用した自動車保険は、すでに海外では広く普及されています。
欧米では、運転手の行動や運転頻度などの情報を解析し、リスクに応じて保険料を決定する自動車保険が広がりを見せています

リスクが高いと判断されれば保険料が高くなるため、運転手は安全運転を心がけられ、事故の抑制にも繋がります。
日本では欧米のように損害保険会社が自由に保険料を決められるわけではないので、割引として情報を活用するのが主流になると思います。

しかし、この技術の進歩で車の運転する者にとっては事故の抑制だけでなく、保険料の節約をすることが出来ます。
日本ではまだ始まったばかりの技術です。これからの動向に注目しましょう。

(以下はニュースからの抜粋です)

事故を自動通報 損保各社、ドライブレコーダー活用広がる

損害保険各社が主力の自動車保険でドライブレコーダーの活用を広げている。MS&ADインシュアランスグループホールディングス(HD)はJVCケンウッドと組んで、事故を自動通報するサービスを付けた自動車保険を開発、2019年1月にも発売する。

東京海上日動火災保険と損保ジャパン日本興亜も、同様の特約を付帯する自動車保険の販売を始めた。テレマティクス技術を活用したサービス競争が激化しそうだ。

筆者プロフィール 春美

保険会社にて商品開発業務の仕事をしてきました。結婚を機にいったん退職しますが、その後も自動車保険のコールセンターで勤務。
現在は子育て主婦をしながら、そのときの経験・知識をもとに皆さんに役立つ自動車保険サイトを作っています。
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