元保険会社社員が明かす得する自動車保険選び

あおり運転対応の自動車保険がついに登場。AIG損保、法人向け自動車保険で。

実は法人向け自動車保険は「車に乗っている時だけ」しか補償されない。

AIG損害保険は、あおり運転へ対応するため、2020年1月より法人向自動車保険での人身傷害保険の補償を拡大し、高速道路での降車中の事故の補償を始めます。

法人向け自動車保険の人身傷害保険は、基本的に自動車に乗っていない時に交通事故に遭っても補償されません
そのため業務で社用車を利用中であっても、車から離れた時に交通事故に遭ってケガ等をしてしまった場合は、補償対象外となってしまうのです。

あおり運転の被害にあう方は、高速道路で無理矢理停車させられるケースが多いようです。
現行の法人向けの自動車保険では、停車中に後方車等に追突されて車内でケガ等をした場合は補償対象となりますが、万が一無理やり車から降ろされてしまって車外で事故にあった場合は補償対象外です。

高速道路で車外に出ることはとても危険な行為であることは分かっているものの、トラブルの拡大を防ぐために、相手に無理やり降車するように言われたら従ってしまうかもしれません。
業務中なら尚更です。

そんな中でケガ等をした場合に補償されるようになるのは安心ですね。

高速道路以外で無理やり停車されたら?

あおり運転の被害は高速道路上が多いものの、一般道であっても発生することはあります。しかし、今回AIGが補償対象とするのは、勤務中に高速道路で降車した場合の事故に限ります。

高速道路に限定しているのは、あおり運転の被害が高速道路上が多いことはもちろんですが、一般道での降車は日常的によくあることなので、やはり業務と私的な時間の線引きが難しいのでしょう。

ただ、一般道でもあおり運転による被害が無いわけではないので、将来的には補償されるようになって欲しいものです。
ドライブレコーダー等で客観的にあおり運転の被害にあっていることが証明できれば、「一般道で降車中の事故であっても補償対象になる」など事故状況を考慮した対応が期待されます。

筆者プロフィール 春美

保険会社にて商品開発業務の仕事をしてきました。結婚を機にいったん退職しますが、その後も自動車保険のコールセンターで勤務。
現在は子育て主婦をしながら、そのときの経験・知識をもとに皆さんに役立つ自動車保険サイトを作っています。
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