元保険会社社員が明かす得する自動車保険選び

損保ジャパン、安全運転で安くなる自動車保険を2017年内に販売

安全運転で自動車保険料が安くなる!

損保ジャパン日本興亜は、スマートフォンを使って契約者の運転技術を評価し、個人ごとのリスクに応じて保険料を割り引く自動車保険を2017年中に販売すると発表しました。
このような自動車保険は業界初になります。

個々のリスクに合わせた保険料を実現

現在の自動車保険料は、損害保険料率算出機構が算出した保険料率を元に算出されています。

自動車は車種ごとの事故率によって保険料率が算出される為、事故の多い車種に関しては保険料率が高くなります。どんなに安全運転に気を配っていても乗っている車種全体の事故率の悪化すれば保険料率が上がってしまい、無事故で等級が進んだにも関わらず保険料が上がってしまうこともあります。

自動車保険の保険料の決められ方にはこういった背景があるので、個々のリスクを判断して保険料が割り引かれることは安全運転に努めている契約者にとっては非常にありがたいことであると思います。
普段は運転が雑な方も、運転に気を配るようになるかもしれませんね。

ただ、安全運転技術の判断には「スマートフォンアプリによる審査」が必要になるとのことです。
ターゲットを若者としているとはいえ、スマートフォン所有者だけが割引の対象となることは契約者間の不平等を生みそうですね。
この問題に今後どのように対処して行くのか気になるところです。

コスト重視の若者は、この保険を選ぶのか?

前述のとおり、この保険のターゲットはコスト重視の若者です。
新規契約者でも最大2割引されるということで、「保険料が高い」という代理店型自動車保険イメージを変え、若年層の新規契約者を増やすのが狙いでしょう。

留意点としては、割引を受けるには10時間ほどの運転データの蓄積が必要となります。
手間もかかるし、運転技術によっては必ずしも2割引になりません。コストを重視するなら、そのような手間をかけずに元々安価なダイレクト自動車保険へ流れるのではないかと思います。

ダイレクト自動車保険は、自動車保険全体に占める割合はまだまだ少ないですが、確実にシェアは広がっています。ダイレクト自動車保険のCMを見ない日はないですし、スマホ世代にとっては手軽に加入できるダイレクト自動車保険は今後も伸びていくでしょう。

個々のリスクに応じた自動車保険料の実現自体は非常に魅力的です。
スマホ所有者に限らず、すべての安全運転をする契約者が平等に割引を受けられる自動車保険の実現を期待したいですね。

(以下はニュース情報からの抜粋です)

安全運転で保険割引 損保ジャパン、スマホで運転評価

 損害保険ジャパン日本興亜は2017年中に、安全に運転すると保険料が下がる自動車保険を国内で初めて販売する。スマートフォン(スマホ)を使って運転の巧拙を評価し、保険料に反映する。
新規の契約者が対象で最大2割保険料を割り引く。
個人ごとのリスクをきめ細かく計測し、コストに敏感な若年層を中心に顧客を開拓する。

筆者プロフィール 春美

保険会社にて商品開発業務の仕事をしてきました。結婚を機にいったん退職しますが、その後も自動車保険のコールセンターで勤務。
現在は子育て主婦をしながら、そのときの経験・知識をもとに皆さんに役立つ自動車保険サイトを作っています。
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私が保険会社で勤務していた頃からダイレクト自動車保険が増えてきて、同じ自動車保険でも保険会社によって料金が大きな違いが見られるようになってきました。ある人にはソニー損保社では安くても、別の方ではセゾン社のほうが安いということもよくあります。

損をしない自動車保険選びのためにも、検討のときは必ず各社の料金を比較しましょう。私もおすすめしている保険スクエアbangでは、最大20社の自動車保険を無料でまとめて見積もりすることが可能です。

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