車検切れを自動で検知！国交省がシステム運用開始。

来年度より、車検切れのまま走る車やバイクを自動で検知するシステムが導入されます。

国土交通省によると、2016年度末の時点で車検切れとなっている自動車やバイクは約500万台。
大半が乗らなくなったのでそのまま放置しているとみられますが、約20万台は車検切れのまま公道を走っています。

車検は自動車が安全に運行するために必要な検査です。適切に車検を受けていないと、運行中に自動車が故障して大事故が起こしかねません。
車検費用は決して安くはありませんが、車検を受けることは車両所有者の義務です。

車検切れで公道を走行すると、道路運送車両法違反となり次の罰則が課せられます。

【罰則】
・違反点数6点
・30日間の免許停止処分
・6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金

車検について「うっかり忘れていた！」では済みませんね。

車検切れの自動車は自賠責保険切れのケースも多いですね。
車検を通す時に一緒に自賠責保険の加入手続きもする人がほとんどだと思います。

もちろん自賠責保険に加入していない場合も罰則があります（自動車損害賠償保障法違反）。違反点数6点と1年以下の懲役または50万円以下の罰金です。
もし車検切れで自賠責保険切れの場合は次のような罰則となります。

【罰則】
・違反点数12点
・90日の免許停止処分
・1年6カ月以下の懲役または80万円以下の罰金

約20万台の公道を走る車検切れ自動車の運転手は、こういった罰則を受ける覚悟で運転しているのでしょうか。事故を起こした場合のことも考えているのでしょうか。

ちなみに自賠責未加入で事故を起こしてしまった場合、被害者に対しては国から賠償金が支払われるので、被害者が全く補償されないことはありません。
しかし、国が負担した賠償金は加害者へ請求がきます。支払えないのであれば財産の差し押さえもあります。

来年度より導入されるシステムでは、車検切れを自動検知します。車検切れ車両を検知できれば、同時に自賠責切れの車両も概ね検知できると思います。

しかし公道には、車検が必要のないバイク（250cc以下）も走行しています。車検が無いと、自賠責が切れた後の再加入も忘れてしまうことが多いかもしれません。

公道の安全性の観点から新たなシステムを導入するのであれば、車検切れだけれはなく自賠責切れも検知できるようなシステムができることを望みます。

（以下はニュース記事からの抜粋です）

「車検切れ」自動検知するシステムを公開　国交省
　国土交通省は15日、車検切れのまま公道を走る車やバイクのナンバーを読み
取って取り締まる新システムを同省の敷地内で公開した。来年度から導入する。

　システムは持ち運び式のカメラとパソコン端末で構成。カメラの前を車検切れの車が通ると、瞬時に端末の画面に「ＨＩＴ」の文字が表示され、近くにいた職員が停止させた。

　同省は９月末から全国５カ所で実証実験を行い、来年度から全国の運輸局で導入する。

保険会社にて商品開発業務の仕事をしてきました。結婚を機にいったん退職しますが、その後も自動車保険のコールセンターで勤務。
現在は子育て主婦をしながら、そのときの経験・知識をもとに皆さんに役立つ自動車保険サイトを作っています。
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私が保険会社で勤務していた頃からダイレクト自動車保険が増えてきて、同じ自動車保険でも保険会社によって料金が大きな違いが見られるようになってきました。ある人にはソニー損保社では安くても、別の方ではセゾン社のほうが安いということもよくあります。

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