元保険会社社員が明かす得する自動車保険選び

セカンドカー割引とノンフリ多数割引で保険料が安くなる!

まだまだ車社会。車の複数台持ちの人も多い。

自動車保険
最近は「車が売れない」ってフレーズをよく聞きますね。
実際のところ都心部では、車を持っていても駐車場は高いし、そもそも交通網が発達しているので車は不要な方も多いでしょう。でも、まだまだ車がないと不便な地域はあります。

私の地元(北海道)も車が必需品です。
こういう地域ですと、家族それぞれで車を持っていたりしますよね。私の実家にも2台の車があり、実家のお向かいさんには3台あります。
一方で、車を持つとかかってくる維持費もバカにはできません。。抑えられるものは抑えたいものです。

車を複数持っていると保険料の割引がある!

車の維持費の中でも、自動車保険には節約できる要素が多いです。
例えば自動車保険には、車を複数台持っている方が使える割引があるのをご存知ですか?
2台以上車を持っている方は、条件によっては
セカンドカー割引

ノンフリート多数割引
の対象となります。
この割引は、重複して適用できます。

どのような時に割引が使えるのか、それぞれ見ていきましょう。

セカンドカー割引(複数所有新規)を使えば、保険料は7等級から。

セカンドカー割引とは、新たに取得した2台目以降の自動車保険の新規契約を、7等級からスタートさせられる割引です。通常の新規契約は6等級からスタートですので、1年分等級が進んでからのスタートになります。

ただし、割引を適用するには次のような条件があります(保険会社により取り扱いが異なることがありますので、ご注意ください)。

○1台目の車(既に所有している車)の条件
・2台目以降の車の保険始期日時点で11等級以上(事故有係数の有無は関係ありません)

・所有者:個人(所有者がローン会社などの時は、車検証上の使用者が所有者)

・車種:自家用8車種

○2台目以降の車(新たに取得した車)の条件
・所有者:1台目の所有者と同一人物、1台目の契約の記名被保険者本人・配偶者・同居の親族

・車種:自家用8車種

・記名被保険者:1台目の契約の記名被保険者本人・配偶者・同居の親族

・初めて自動車保険に加入する車である

ちなみに、2台目以降の契約は、1台目とは異なる保険会社でも大丈夫です
ですので、親が代理店で自動車保険に加入していても、同居の子供が保険料の割安なダイレクト自動車保険に加入すれば、割引を適用することができます。

まとめてお得!ノンフリート多数割引

ノンフリート多数割引は、2台以上(保険会社によっては3台以上)の車を1つの証券で契約することで適用される割引です。最大で9台まで、1つの証券で契約できます。
被保険者は、契約者本人とその配偶者、同居の親族となります。

複数の車を1つの契約にまとめるので、満期日を統一させる必要があります。
満期日がバラバラの契約を1つにまとめるときは、一旦保険を解約してから満期日を統一することになります。途中で解約をすると等級の進みが遅くなりますので、どのタイミングでまとめるかは事前に考えておきましょう。

なお、ダイレクト自動車保険ではノンフリート多数割引は取り扱っていないところが多いです。もともとダイレクト自動車保険は保険料が安めに設定されているので、ノンフリート多数割引を適用しない会社が多いのでしょう。
私が調べた限りでは、ソニー損保とセゾン自動車火災では、ノンフリート多数割引を扱っています

もともと安いのに、さらにノンフリート多数割引も適用されるのはお得だと思います。
ソニー損保の自動車保険の分析
セゾン自動車火災「おとなの自動車保険」の分析

割引の適用条件は、保険会社によって取扱が異なることがあるので、保険会社に確認してください。割引を賢く使って、保険料を節約しましょう!

筆者プロフィール 春美

保険会社にて商品開発業務の仕事をしてきました。結婚を機にいったん退職しますが、その後も自動車保険のコールセンターで勤務。
現在は子育て主婦をしながら、そのときの経験・知識をもとに皆さんに役立つ自動車保険サイトを作っています。
詳しい自己紹介はこちら

[重要] 一括見積もりで安くて良い自動車保険を探す!

私が保険会社で勤務していた頃からダイレクト自動車保険が増えてきて、同じ自動車保険でも保険会社によって料金が大きな違いが見られるようになってきました。ある人にはソニー損保社では安くても、別の方ではセゾン社のほうが安いということもよくあります。

損をしない自動車保険選びのためにも、検討のときは必ず各社の料金を比較しましょう。私もおすすめしている保険スクエアbangでは、最大20社の自動車保険を無料でまとめて見積もりすることが可能です。

自動車保険を上手に節約している方はこのような一括見積もりサービスを活用している方が多いですね。

【一括見積もりできる自動車保険の一覧】

保険会社名 会社の規模・特徴
ソニー損保 評価の高いネット系保険会社
セゾン自動車火災保険 30~40代が特に安い中堅保険会社
チューリッヒ損保 外資系中堅保険会社
SBI損保 低価格路線のネット専業保険会社
あいおいニッセイ同和損保 国内の大手保険会社
AIU保険 外資系保険会社。代理店力に強み。
損保ジャパン日本興亜 国内の大手保険会社。価格は高め。
東京海上日動火災保険 国内の大手保険会社。価格は高め。
共栄火災損害保険 国内の中堅保険会社。価格は高め。
アクサダイレクト 外資系の保険会社。ロードサービスが充実。
三井ダイレクト損保 中堅の保険会社。価格は安い。
イーデザイン損保 東京海上グループのネット専業保険会社
セコム損保 ややマニアックな保険会社
そんぽ24 中堅の保険会社
三井住友海上火災保険 国内の大手保険会社。価格は高め。
ゼネラリ損保 ややマニアックな外資系保険会社
富士火災保険 国内の中堅保険会社。価格は高め。
朝日火災損害保険 国内の中堅保険会社。価格は高め。