元保険会社社員が明かす得する自動車保険選び

自動車保険未加入の警部補がひき逃げ逮捕

大阪で、警察官の男性警部補が車で女性をはねて重傷を負わせました。
男性警部補は任意自動車保険に加入していなかったため、高額な賠償金を支払うことを恐れて、そのまま逃走しました

相手に重傷を負わせてひき逃げをして、停職3カ月は甘い気がしますね。

任意自動車保険の加入は自由だが…

任意自動車保険は、加入が義務付けられている自賠責保険と異なり加入するか否かは本人の自由です。
損害保険料算出機構「自動車保険の概況」によると、2016年度の任意自動車保険加入率は約9割弱となっています。多くの車両所有者が任意自動車保険に加入していますが、1割以上は未加入のまま運転しているのです。

任意自動車保険に未加入でも、事故に遭わなければ問題ないと考える人がいるかもしれません。
たしかに自賠責保険には加入しているので、全く何も補償されないわけではありません。自賠責保険は任意自動車保険と異なり、過失が7割未満であれば保険金は削減されずに支払われます。しかしそれでも、自賠責保険の補償は十分とは言えません。

自賠責保険は最低限の補償のみ

自賠責保険はあくまで最低限の被害者補償をするものであり、補償される金額は最大でも4000万円です(後遺障害が認められた場合の最大金額)。
4000万円って結構な大きい金額だと思いますよね。しかし、相手に対する賠償の金額としては足りません。
相手が後遺障害を負うなどの人生に大きな影響を及ぼす事故だった場合、治療費の他にも休業補償や滅失利益、精神的苦痛への補償など、相手に支払うべき賠償金は多岐に渡ります。
とても自賠責の4000万円では足りないのです

さらに、自賠責保険は人に対する補償のみなので、物に対する補償は一切ありません
事故の相手の車が超高級車だったら修理には相当な金額がかかるでしょうね。相手の自動車の修理費用等も全て自分で支払わなければいけません。

任意自動車保険には必ず加入すべし

任意自動車保険は加入するか否かは「任意」でありますが、自動車を運転する人は必ず入るべきだと思います。
多額の資産があり、賠償金を支払っても生活に影響がない方にとっては不要かもしれませんが、事故の相手に十分な賠償金が支払えないなら、任意自動車保険は必要です。

もし、任意自動車保険に加入せずに事故を起こしても、自己責任です。賠償金が怖いからと言ってその場から逃げるなんて言語道断です。
年間数万円の保険料をケチって、何億円という賠償金を支払わなければならないことがないよう、任意自動車保険には必ず加入しておきましょう。

(以下は元ニュースです)

「任意保険に加入しておらず…」
重傷ひき逃げ事件で起訴の警部補、停職処分 大阪府警

 車でミニバイクの女性をはねて重傷を負わせ、そのまま逃走したとして、大阪府警は6日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の罪で起訴された東住吉署地域課の男性警部補(46)を停職3カ月の懲戒処分とした。
警部補は「任意保険に加入しておらず、高額な賠償金を払うことになると思い、怖くなって逃げた」と説明。同日付で依願退職した。

 警部補は事故後、高槻署を訪れ、「ホームセンターの駐車場で車を当て逃げされた」と申告したが、「(ひき逃げ事故を)隠すためだった」と話したという。

筆者プロフィール 春美

保険会社にて商品開発業務の仕事をしてきました。結婚を機にいったん退職しますが、その後も自動車保険のコールセンターで勤務。
現在は子育て主婦をしながら、そのときの経験・知識をもとに皆さんに役立つ自動車保険サイトを作っています。
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