任意自動車保険と自賠責保険の保険料が、2018年度には引き下がる方向で動いているようです。
最近、高齢者の運転による交通事故のニュースを頻繁に耳にしますね。
2010年辺りから高齢者が加害者となる交通事故の件数は増えているのですが、実は全体の交通事故件数は減少傾向にあります。
事故の減少の要因は自動車の安全技術の向上、特に最近では自動ブレーキ搭載車の普及が大きく影響しています。事故発生件数を7割も減らしたとのデータもある自動ブレーキ搭載車は、2016年の新車販売台数の50%以上を占めており、今後もシェアが拡大することは確実ですね。
今後も自動車保険料は下がっていくのか?
さて、事故の件数が減ったことで保険金の支払いが減り、各保険会社の収支は改善されました。保険料の値下げはその恩恵ということになります。
自動車保険に関しては、自動ブレーキ搭載車の割引導入を決定したり、すでに値下げを進めている保険会社もありましたが、更に下がるというので契約者にとってはありがたいことです。自賠責保険に関しても9年ぶりの値下げとなるので、自動ブレーキ搭載車の影響がそうとうに大きかったのでしょう。
自動ブレーキ搭載車が今後増え続けていくなら自動車保険料はさらに減っていってくれることを期待してしまいますが、そう簡単にはいかないのではないかと思っています。
自動ブレーキ搭載車ならではの新しい事故(システムの誤作動やシステムの過信で起きる運転ミスなど)も増えていくでしょうし、高齢者の割合が今後も増えるのは確実ですので高齢者の事故は増え続けるでしょう。
そうなれば自動ブレーキ搭載車の割引がなくなることもありえますし、高齢者の保険料も再び上がるかもしれません。
(以下はニュース記事からの一部抜粋です)
自動車保険料、18年から1割弱下げ 事故率低下
任意で入る自動車保険の保険料が2018年から下がる見通しになった。損害保険各社でつくる損害保険料率算出機構は基準となる料率を最大1割程度下げる検討に入った。料率下げは14年ぶり。
全保有者が入る自動車賠償責任保険(自賠責)の保険料も9年ぶりに6~7%下がる。自動安全ブレーキの普及などで事故率が低下していることに対応する。
筆者プロフィール 春美
保険会社にて商品開発業務の仕事をしてきました。結婚を機にいったん退職しますが、その後も自動車保険のコールセンターで勤務。
現在は子育て主婦をしながら、そのときの経験・知識をもとに皆さんに役立つ自動車保険サイトを作っています。
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