運転される方の多くの方は任意自動車保険に加入されていると思いますが、車にドライブレコーダーを搭載することで自動車保険が安くなるなどのメリットがあるのか、調べてみました。

個人契約のドライブレコーダー割引は無い

残念ながら個人契約の自動車保険では、ドライブレコーダー割引は現在のところありません（2017年8月現在）。

「ドライブレコーダーを装着していることで事故率が低下している」というデータが無いことから、割引導入が実現されていないのではないかと思います。今後、「ドライブレコーダーを装着した自動車の事故率は低下する」ということが証明されれば、割引の導入はあるかもしれません。

しかし、ドライブレコーダーは事故率の低下というよりは「運転中のトラブルを映像で記録するため」に装着する方が多いと思います。事故率の低下のデータを取るのは難しいかもしれませんね。

ちなみに、法人契約（フリート契約）ではドライブレコーダーに関する割引を取り扱っている損害保険会社もあります。
東京海上日動や損保ジャパン日本興亜は、有料（月額料金制）で法人向けにドライブレコーダーをレンタルしており、貸与を受けている法人に対しては自動車保険料の割引を行っています。

ドライブレコーダーは、もしもの時の強い味方！

ドライブレコーダーを装着するメリットは、なんといっても「事故の瞬間の映像が記録されていること」でしょう。
事故に遭った時、お互いの主張が食い違うことがあるかもしれません。そんな時にドライブレコーダーの記録があれば、自分自身の主張裏付ける証拠になります。確固たる証拠があれば、自分の主張を通せるでしょう。

示談交渉がスムーズに進むのもメリット！

ドライブレコーダーの記録は、示談交渉にも役立ちます。

示談交渉をする保険会社の方は、当然ながら事故の瞬間を目撃していません。事故の当事者の話と事故後の状況から過失割合を決めて行くのですが、双方が納得しない限り示談は成立しません。
ドライブレコーダーの記録があれば事故の詳細がすぐに分かるので、示談交渉もスムーズに進みます。示談交渉が進まずイライラすることもありませんね。

保険会社が無料提供しているドライブレコーダーアプリもある

ちなみに大手損害保険会社の中には、無料でドライブレコーダー機能付きのスマートフォン向けアプリも配信している会社もあります(契約の有無に関係なく利用できます)。
ドライブレコーダーの装着を迷っている方は試してみてはいかがですか？

2016年のドライブレコーダーの国内販売数は79万台で2013年の約3倍に伸びています（GfKジャパン調べ）。
最近では運転支援機能搭載のドライブレコーダーも販売されており、これからもっと広まっていくでしょうね。