元保険会社社員が明かす得する自動車保険選び

自動車事故の損害査定にAIの活用。支払いまでの時間を大幅に短縮。

保険業界ではAI導入の動きが活発

三井住友海上が、AIを使って自動車事故の損害を瞬時で判定するシステムを開発しました。2018年の夏頃に実用化する予定です。
AIの導入により保険金を支払うまでの期間が短縮されることが期待されています。

AI導入の動きは様々な業界で活発化していますね。保険業界でもAIの導入は広がっており、「契約手続き」や「保険料の比較見積もり」でAI活用を発表している保険会社もあります。

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三井住友海上では損害調査のAI活用の他にも、これまで営業職員が行っていた事務作業の9割を2018年度からAIが代替することとなっています。AIで作業効率化をすることで従業員は営業活動に集中することが可能となり、結果的に利益の向上につながることが期待できますね。
これからも保険業界にAI導入の動きが広がっていくことは確実です。

保険会社と契約者の双方にメリット

さて、今回の三井住友海上のAI導入のケースでは、保険金支払いまでの期間が3日ほど短縮されるとのこと。

保険会社側は車両の損害を即座に判定してもらえるので業務の負担を相当減らすことができますし、契約者にとっても保険金を受け取るのが早くなるのでAI導入は双方にとってメリットです。
ただ修理見積もりを出す整備工場にとっては、AIの判定と見積もり内容が異なれば人によるチェックが入りますから少しプレッシャーかもしれませんね。「保険会社が支払うから高めに見積もろう」なんて考えは出来なくなります。

AI導入で保険会社社員はもう不要になる?!

AIが活用されることになる保険業界では、保険会社社員の役割が無くなるのではないかという印象もありますね。

たしかにAIを活用すれば事務作業も迅速化し、ミスも起きませんし、人間のように「対応する人によって判断が異なる」ということも起きません。保険加入者にとっては良いことだらけですね。

膨大なデータを短期間で分析可能なAIを利用すればリスクを簡単に割り出すことも可能なので、新たな保険商品の開発にも役立ちます。
契約見積もり・契約事務・損害査定・保険商品開発にAIが活用されれば、保険会社の社員は必要ないように感じてしまいますね。AIに出来ないことといえば、事故にあってショックを受けている契約者に対して親身になって寄り添うことくらいでしょうか。

AIが幅広く導入されていけば、どの保険会社も商品内容や手続き関係ではそれほど大差がなくなるかもしれません。「保険会社社員の人間味ある対応の良さ」が保険加入の決め手としてより強くなりそうですね。

以下はニュースからの抜粋です

車事故、AIが損害判定。
三井住友海上 修理見積もりに活用

三井住友海上火災保険は東大発ベンチャーのアリスマー(東京・江東)と提携し、自動車事故の損害を人工知能(AI)で瞬時に判定するシステムを開発した。2018年夏ごろに実用化し、事故車両の修理見積もりに活用する。業務の効率化を進め、保険金支払いを早める。

AIが事前に学習した約50万件の自動車の事故画像をもとに、実際の損害を判定する。
事故車両の画像を読み込み、どの部品がどの程度損傷しているかを即座に導き出す。部品の交換が必要かなどがわかり、30日かかっていた保険金支払額の確定の日数を3日ほど短くできるという。

筆者プロフィール 春美

保険会社にて商品開発業務の仕事をしてきました。結婚を機にいったん退職しますが、その後も自動車保険のコールセンターで勤務。
現在は子育て主婦をしながら、そのときの経験・知識をもとに皆さんに役立つ自動車保険サイトを作っています。
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