自動車保険料の相場を知ろう
自動車保険の料金(保険料)の相場を知りたい!
保険の契約する前に、このように思う方は多いと思います。
自動車保険は、年齢や車の型式、等級等の様々な条件によって保険料が決まります。また、保険の内容もそれぞれの契約で異なるため、細かな条件ごとに相場の算出することは、実は難しいんです。
ですが、損害保険料算出機構が公開している「損害保険料率統計集(平成26年度)」をもとに、車種ごとの年間保険料の平均値を算出しました。
細かい条件は加味しておりませんが、参考にしていただきたいです。
車種別の平均保険料の比較
車種 | 車種の例 | 保険料 |
---|---|---|
自家用普通自動車 | リーフ、プリウス、アルファードなど3ナンバーの車 | 約78,000円 |
自家用小型自動車 | アクア、フィット、マーチなど5ナンバーの車 | 約60,000円 |
自家用軽乗用車 | タント、ハスラー、スペーシアなど5または7ナンバーの軽自動車 | 約47,000円 |
自家用軽貨物車 | 4または6ナンバーの軽自動車 | 約37,000円 |
自家用普通貨物車 | 1ナンバーの車 | 約82,000円 |
自家用小型貨物車 | 4ナンバーの車 | 約61,000円 |
特種用途自動車 | キャンピングカーなど8ナンバーの車 | 約48,000円 |
みなさんの保険料は、相場より高かったですか?
ちなみに我が家の車(自家用普通自動車)は、車両保険なしの契約(車が古すぎて、車両保険に加入できないんです)ですので、平均よりは低かったです。
保険料が平均より高かった人は安く出来るチャンス
自動車保険は、補償内容(特に車両保険の有無)や年齢条件・等級によって保険料は大きく変わってきますが、ダイレクト系か代理店型かによっても保険料は大きく異なってきます。
自動車保険の保険料は、
①純粋なリスクに対する「純保険料」
と
②人件費などの経費に対する「付加保険料」
からなっています。
①の純保険料部分は、損害保険料算出機構が算出している料率(参考純率)を参考にしている保険会社が多く、どの会社もほとんど大差がありません。
逆に、保険料に差がつくのは経費部分の付加保険料です。
ダイレクト系自動車保険は、インターネットで全ての手続きが完了しますし、代理店を介さずに販売するので、人件費等の経費が少なくなります。それだけ付加保険料の部分が安くなるので、代理店型の自動車保険より安く済む・・というわけなんです。
決して、ダイレクト系自動車保険の補償が悪いから安いわけではないんですよ。
「うちの保険料、ちょっと高いかな?」と感じた方は、ぜひ見直しや見積もり比較をしてみることをオススメします。
車両保険は必要?事故発生データから分析する!
保険料を節約するにあたり、車両保険に加入しない選択をする方も多いと思います。そもそも、車両保険はなぜ高額なのでしょうか。
次の表をご覧ください。この表は、「損害保険料率統計集(平成26年度)」をもとに、補償別に事故発生率をまとめたものです。
補償 | 契約数(件) | 事故件数(件) | 支払保険金(千円) | 事故発生率(%) |
---|---|---|---|---|
対人賠償 | 6,000万件 | 47万件 | 3,717億円 | 0.78 |
対物賠償 | 5,900万件 | 237万件 | 6,906億円 | 3.95 |
搭乗者傷害 | 2,732万件 | 41万件 | 626億円 | 1.50 |
車両 | 3,319万件 | 236万件 | 6,622億円 | 7.12 |
車両保険の事故発生率は7.12%となり、他の補償に比べて、車両保険は事故発生率が高いんです。
事故発生率が高い(=リスクが大きい)と、もちろん保険料は高くなります。
車両保険の料金が高いのは、それだけ車両事故・金額が多いということなのです。車両保険の事故では、1台あたり平均28万円の保険金が支払われていることになるので、大きな額ですよね。
保険会社で自動車保険の仕事をしてきた私個人の考えをいうと、やはり車両保険には加入しておいたほうが良いと思います。
保険料が高くなってしまうことが理由で加入を諦めていた方は、ダイレクト系自動車保険を検討してみてもいいでしょう。代理店型と比較すると、かなり安く車両保険に加入できますよ。
余談ですが、多くの方が車両保険に加入し、車両保険加入者の事故発生率が下がれば、保険料も下がるかもしれないですね。
筆者プロフィール 春美
保険会社にて商品開発業務の仕事をしてきました。結婚を機にいったん退職しますが、その後も自動車保険のコールセンターで勤務。
現在は子育て主婦をしながら、そのときの経験・知識をもとに皆さんに役立つ自動車保険サイトを作っています。
詳しい自己紹介はこちら
私が保険会社で勤務していた頃からダイレクト自動車保険が増えてきて、同じ自動車保険でも保険会社によって料金が大きな違いが見られるようになってきました。ある人にはソニー損保社では安くても、別の方ではセゾン社のほうが安いということもよくあります。
損をしない自動車保険選びのためにも、検討のときは必ず各社の料金を比較しましょう。私もおすすめしている保険スクエアbangでは、最大20社の自動車保険を無料でまとめて見積もりすることが可能です。
自動車保険を上手に節約している方はこのような一括見積もりサービスを活用している方が多いですね。
【一括見積もりできる自動車保険の一覧】
保険会社名 | 会社の規模・特徴 |
---|---|
ソニー損保 | 評価の高いネット系保険会社 |
セゾン自動車火災保険 | 30~40代が特に安い中堅保険会社 |
チューリッヒ損保 | 外資系中堅保険会社 |
SBI損保 | 低価格路線のネット専業保険会社 |
あいおいニッセイ同和損保 | 国内の大手保険会社 |
AIU保険 | 外資系保険会社。代理店力に強み。 |
損保ジャパン日本興亜 | 国内の大手保険会社。価格は高め。 |
東京海上日動火災保険 | 国内の大手保険会社。価格は高め。 |
共栄火災損害保険 | 国内の中堅保険会社。価格は高め。 |
アクサダイレクト | 外資系の保険会社。ロードサービスが充実。 |
三井ダイレクト損保 | 中堅の保険会社。価格は安い。 |
イーデザイン損保 | 東京海上グループのネット専業保険会社 |
セコム損保 | ややマニアックな保険会社 |
そんぽ24 | 中堅の保険会社 |
三井住友海上火災保険 | 国内の大手保険会社。価格は高め。 |
ゼネラリ損保 | ややマニアックな外資系保険会社 |
富士火災保険 | 国内の中堅保険会社。価格は高め。 |
朝日火災損害保険 | 国内の中堅保険会社。価格は高め。 |