元保険会社社員が明かす得する自動車保険選び

車両別料率で、軽自動車の保険料が上がる!?

軽自動車にも車種ごとの保険料率を導入

2016年2月14日、日本経済新聞で次のような記事が出ました。

損害保険各社は自動車保険の保険料に車種ごとの事故率を反映させる仕組みを軽自動車にも導入する方針だ。軽の保険料率は現在は車種に関係なく決まるが、新たな料率は最大で2倍程度の差をつける。自動ブレーキの搭載車の保険料を10%前後安くする制度も乗用車を含めて導入する。

損保各社でつくる損害保険料率算出機構と日本自動車工業会が詰めの協議をしており、月内に合意する見通し。2018年をめどに導入する。

軽自動車にも、車種ごとの事故率を反映された保険料率を導入するということですが、このことが今後の保険料にどのような影響があるのでしょう?         

車両別料率クラス

そもそも、車種ごとに事故率を反映させた保険料率って何でしょう?
この料率は「車両別料率クラス」といい、型式ごとに毎年設定されます。損害保険料算出機構により算出されており、全社共通の料率となっています。

「対人賠償」「対物賠償」「傷害(人身傷害・搭乗者傷害)」「車両」の4種類について、事故率を型式ごとに算出し、車両別料率クラスを設定しています。
各保険会社は、損害保険料率算出機構に事故を報告し、機構はその報告を元に算出しているんです。料率クラスは、1〜9までの数字で表され、数字が大きいほど保険料が高くなります。

従来、軽自動車に関しては、この車両別料率クラスが適用されていませんでした。つまり、どんな車種であっても、保険料率は同じだったのです

車両別料率クラスが導入されるとどうなるか

事故歴を考慮した車両別料率クラスが導入されると、どのようなことが起きるでしょうか。
一番気になるのはやはり、「自動車保険料が上がるかもしれない」ということでしょう。

例えば、軽自動車の中でも車体価格が高額な車種であれば、車両事故で支払われる保険金の額は高額になります。そうなった場合、「車両」の料率クラスが高くなるかもしれません(実際に普通自動において、高級車は車両の料率クラスが高いことが多いです)。

現段階では、どの車種の保険料が高くなるかはわかりませんが、人気の車種ほど事故率も高い傾向があるので、保険料は上がるかもしれませんね。

軽自動車は、車税が上がる話もありますよね。車税も上がり保険料も上がってしまったら、維持費の節約のために軽自動車を選んでいる方にとっては痛い話です。
車税に関しては仕方ないですが、保険に関しては保険会社を選ぶことで少しでも抑えることができます。

今後の保険料アップに備えて、定期的な自動車保険の見直しをして、少しでも節約されることをオススメします。

筆者プロフィール 春美

保険会社にて商品開発業務の仕事をしてきました。結婚を機にいったん退職しますが、その後も自動車保険のコールセンターで勤務。
現在は子育て主婦をしながら、そのときの経験・知識をもとに皆さんに役立つ自動車保険サイトを作っています。
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