ペットと自動車保険

3世帯に1世帯が飼っているペット。特に犬と猫は大人気ですね。ペットとの宿泊が可能な宿泊施設も多くあり、ペットと一緒にドライブ旅行へ出かける方も多いでしょう。

さて、ペットとの旅行中に事故に遭ってしまい、大切なペットがケガをしてしまったらどうしますか？

基本的に、自動車に同乗しているペットがケガをしても、自動車保険の人身傷害や搭乗者傷害の補償対象とはなりません。
ペットが補償対象となるのは、事故の相手の「対物賠償保険」です。ペットは、法律上は「物」として扱われるのです。

対物賠償の補償対象とはなりますが、やはり大切な家族を「物」として扱われるのは抵抗ありますよね。また、自分で起こしてしまった単独事故などの場合は、対物賠償の補償はありません。
ではペットは、飼い主が加入している自動車保険では絶対に補償されないのでしょうか？

ペットのケガも補償される特約

通販型の自動車保険には、ペットのケガを補償してくれる自動車保険が実はあります。
アクサダイレクトが販売している自動車保険の特約に、「ペット搭乗中補償特約」というものがあり、自動車事故でペットが死傷したときに10万円を限度として保険金が支払われます。

ただし、保険金が支払われるには次のような条件があります。

・補償されるペットは、犬または猫だけ。

・保険金が支払われるのは、搭乗者傷害保険金が支払われる事故の場合のみ。（ペットだけが死傷したときは、保険金の支払対象となりません）

またこの特約は、単独で加入することが出来ず、特約のパッケージプランである「ペットプラス」に加入することで補償されます。
ペットプラスでは「ペット搭乗中補償特約」の他に、「日常生活賠償責任保険」がついていて、「ペットが他人に噛みついてケガをさせた」などで損害賠償責任を負ったときにも最大3000万円まで補償してくれます。
自動車事故だけでなく、日常生活中に起きるペットの賠償事故にも備えられるのでいいですね。

ロードサービスでもペットの補償

ケガの補償の他に、ロードサービスでペットの宿泊費用を補償してくれる自動車保険もあります。

チューリッヒ保険のロードサービスでは、同乗しているペットの宿泊費用以外にも、同乗せずに預けているペットのペットホテルやペットシッターの延長費用が補償されます。
関連ページ チューリッヒ保険の「スーパー自動車保険」の分析

さきほどのアクサダイレクトでも、自動車のトラブルで帰宅ができないときに、同乗しているペットの宿泊費用が補償されます。
関連ページ 「アクサダイレクトの自動車保険」の分析

ペット（特に犬や猫）を飼っていて一緒にドライブすることが多い方は、自動車保険を選ぶときにペットの補償についても考えておくと、色々な場面で役立ちそうですね。