元保険会社社員が明かす得する自動車保険選び

自動車保険を通販型に切り替えたい!代理店さんへの上手な伝え方とは

自動車保険
これまで入っていた自動車保険を、保険料の安いダイレクト自動車保険(通販型自動車保険)に切り替えたい!
でも、長年付き合いのある代理店さんに「他社に切り替えるから更新しない」とは言い出しづらい。。。

そう思ってなかなかダイレクト自動車保険に切り替えられない方に、色々な更新の断り方を考えてみました。
最後には我が家での事例も紹介していますのでぜひ参考としてみてください。

まずはNGな断り方

スムーズな断り方の前に、やらないほうがいい「NGな断り方」を紹介します。

NGその1 代理店さんに連絡をせずに、ダイレクト自動車保険に切り替える。

更新手続きをしなければ連絡無しで他社に切り替えても大丈夫、なんてことはありません。

ほぼ全ての自動車保険には「自動継続特約」が付帯されています。これは、更新手続き忘れを防止するためのもので、更新手続きがなかった時に、前契約と同条件で自動的に更新される特約です。
自動継続特約で更新された自動車保険は、(多くの場合)1ヶ月以内に更新手続きがなければ更新日に遡って消滅するのですが、消滅するまでは二重契約状態となります。

もし、二重契約状態の時に事故に遭ってしまって保険を使うこととなったら混乱が生じることもあるので、連絡せずに他社に切り替えるのはやめた方がいいですね。

NGその2 「他社に切り替えると、何らかの見返りがもらえるから」といって、更新を断る。

例えば、「新車を買う予定のディーラーが、自動車保険に加入すると更に割り引いてくれると言われた」といったように、「何かしらの見返りがあるから他社に切り替えたい」と言って更新を断るのはやめた方がいいです。

保険業法では「特別な利益の供与」を禁止しています。つまり、保険に加入してもらう代わりに何かの見返りをもらうことはダメなんです(法律違反)。
もし代理店さんにこのような断り方をした場合、特別な利益の供与について突っ込まれてしまい、その結果バレてしまうことも十分あり得るでしょう。

これならスムーズ!ベストな断り方

続いて、スムーズに切り替えができそうな「OKな断り方」についてご紹介します。

良い断り方その1 「親戚や知人が保険代理店をしているので、そちらに切り替える。」と言う。

こう言われると、代理店さんは納得してくれるでしょう。
親戚や知人など近しい人に保険加入をお願いするのは、どの代理店さんもやっていることだと思います。このような断り方をされると「仕方ない」と思ってくれるでしょう。

良い断り方その2 「車を手放すから更新しない」と言う。

「車を手放すから、自動車保険を更新しない」と言うのもスムーズですね。
車を手放すと自動車保険は不要となりますから、すんなりと手続きが進みます。

ただ7等級以上の契約だった方は「中断証明書」の作成を勧められると思います(中断証明書とは:最大10年間、等級を保存できる証明書のことです)。
実際は他社に乗り換えるので作成は必要ありません。
できれば代理店さんに余計な手間をかけないように、中段証明書の作成はお断りすると良いでしょう。

良い断り方その3 正直に「保険料の安い自動車保険に替える」と言う。

言いづらくても正直に申し出るのが気持ちとしては1番スッキリするかもしれません。

保険を切り替えることは悪いことではありません。罪悪感を持たずに正直に「保険料の安いダイレクト自動車保険に切り替えます。」と言えば、意外とすんなり手続きが進むかもしれませんよ。

ちなみにわが家ではどう断ったか

昨年の秋、わが家も満期のタイミングでダイレクト自動車保険に切り替えました。
(そのときの状況についてはこちらのページにまとめています。
 ⇒ 私が自動車保険の見積もりサービスを使って選んだ保険とは

代理店さんとの付き合いは5年以上でしたが、お会いしたのは加入手続きの時のみ。
最初の契約の満期日近くに一度電話をいただいたきりで、その後は特に連絡をいただいたこともなく、以降は自動車保険更新の案内が届くだけでした。

そのような関係だったので、ダイレクト自動車保険に切り替えるときは全く罪悪感は無し。
「通販型の他社に切り替えるので満期更改しません。」と連絡すると、「わかりましたー!最近多いんですよねー。」と言われて終了でした(笑)。

筆者プロフィール 春美

保険会社にて商品開発業務の仕事をしてきました。結婚を機にいったん退職しますが、その後も自動車保険のコールセンターで勤務。
現在は子育て主婦をしながら、そのときの経験・知識をもとに皆さんに役立つ自動車保険サイトを作っています。
詳しい自己紹介はこちら

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私が保険会社で勤務していた頃からダイレクト自動車保険が増えてきて、同じ自動車保険でも保険会社によって料金が大きな違いが見られるようになってきました。ある人にはソニー損保社では安くても、別の方ではセゾン社のほうが安いということもよくあります。

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