元保険会社社員が明かす得する自動車保険選び

自動車保険の事故の過失をAIが判定する機能。損保ジャパンが導入予定。

損保ジャパン日本興亜は、自動車保険の過失割合を人工知能(AI)が判定する装置を年内にも導入するとのことです。

損害保険業界はAIの導入に積極的な業界です。
事務処理等にはすでにAIを導入していて、働き手不足や働き方改革に役立てています。他にも損保ジャパン日本興亜では、コールセンターや企業向け保険の引き受け審査にAIを導入していますね。

さて、年内に自動車事故の過失割合をAIが判定する装置を年内に導入するとのことですが、これは相当画期的なシステムでしょう。

自動車同士の事故が起きた時、一番大変なのが示談交渉です。
示談は両者が納得するまで成立しません。明らかに一方にのみ過失がある場合は良いのですが、両者に過失があると過失割合を決めるまでに時間がかかることもあり、なかなか示談が成立しないことが多いのです。

両者の主張の食い違いや示談交渉担当者の交渉力、保険会社の力関係などが影響し、スムーズに過失割合が決まることは滅多にないでしょう。
また、一度示談が成立すれば新たな事実が出てきた場合であっても内容を変更することができないので、示談成立まで慎重になるのでしょう。

互いに納得するまで示談交渉を続けること自体は悪いことではありませんが、過失割合が決定し示談が成立しないことには賠償保険金の支払いは出来ません。
特に事故でけがを負った場合は治療費等がかかるので、保険金の支払いは迅速であることが望ましいです。

AIの判断を活用して、客観的に過失割合を算出できる

過失割合をAIで算出すれば、客観的に過失認定ができます。
ドライブレコーダーの映像を活用し、事故の状況から過去のデータや判例を元に過失割合を算出するため、主観が入らずに示談交渉もスムーズにいくでしょう。
示談交渉が迅速に進めば保険金の支払いも大幅に短縮でき、契約者や事故の相手にとって大きなメリットです。

また保険会社の担当者にとっても、とても大きなメリットがあります。
保険会社の査定担当者は、1人当たり100件を超える事故の担当をしていることもあります。自動車事故は頻繁に起こるため、示談交渉が難航すれば、その間にも新たに担当する事故がどんどん増えていき、膨大な仕事量となってしまいます。
AIによる過失割合認定が導入されれば査定担当者の負担は大幅に減ります。現在、保険業界は人手不足なのでAIの導入は大きな助けになるでしょう。

筆者プロフィール 春美

保険会社にて商品開発業務の仕事をしてきました。結婚を機にいったん退職しますが、その後も自動車保険のコールセンターで勤務。
現在は子育て主婦をしながら、そのときの経験・知識をもとに皆さんに役立つ自動車保険サイトを作っています。
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